優しい文章を書きたい

あけすけすぎず、愚痴らず、でも素直な気持ちでいろいろ書きたいです。

エリー、マイラブ

NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』のお話です。

 

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今日、ついに我らがエリーが新たなadventureに旅立ってしまいました。

最終回を明日に控え、"Life is an adventure"を軸にしたこの物語の、半年間の感想を書いてみようと思う。以下ただただ長々と愛を語るのみです。

 

朝ドラは数年前から大好きで、たとえ惰性になっても一話も見逃さずに観るということを信条(?)としています。

いろいろ観ていたけど、まちがいなく、マッサンは私にとって第1位の朝ドラだと思う。

その理由はやっぱり、エリー!エリー!エリー!

エリーほど天使なヒロインって他にいるのか!?と興奮して主張したいくらい、エリーが優しくて美しくて神々しいくらいに天使。エリーを悲しませるやつはどんな理由だって許せない、エリーを困らせる幼少期エマが憎いと一視聴者に思わせるくらい天使。とにかくエリーが愛おしすぎる。だいたいヒロインは同年代なこともあって、「こんな風に受け止められるのか」とか、「それはちょっとないんじゃない」なんて、エピソードに対して感心したり、非難してみたり、自分を重ねて観てしまう。のだけど、エリーにはもうそんなレベルを超えて常に圧倒されていた。エリーに「だいじょうぶ、絶対うまくいく」って言ってほしいと何度思ったことか……!

 

そんなわけで、今週は最終週なこともあり、朝の号泣から始まる毎日でした。

第1話の始まりは、エリーの名をつけたウイスキー「スーパーエリー」の授賞式。年を重ねたマッサンが亡くなったエリーの写真を眺めながら、若き日の二人を思い出すというところから物語が始まります。一話からエリーがマッサンより先に旅立つことはわかっている上で、その死を意識しながら二人の歴史を追っていくことになります。

わかってはいても、「死が二人を別つまで」の通り、二人の愛の先に待つ別れを思うといつもどこか切ない。幸せだったり、ちょっと笑えるシーンのあとに、第1話をふと思い出すときゅっと心が痛む。あのシーンから物語が始まるの、すごい効果だと思う。なんでもない幸せをかみしめて生きることの有り難みを思うもの。

 

そして、今週の演出と、エリー役のシャーロットさんの演技がすばらしい。

一気に12年の歳月が経って、あっという間におばあちゃんになってしまうんだけど、本当におばあちゃんになっていた。よく見ればもちろんまだまだ若いのだけど、佇まいや話し方、体の動かし方が本当におばあちゃん。女優さんってすごい。

エリーの残された一日一日が穏やかに、ゆっくりと、優しく流れていく。

一人で歩き、歌うエリーを遠くから見るマッサン。気づいて笑顔になるエリーをマッサンが抱き上げてくるり、と回す。オープニングのように、くるくるくると軽やかには回らない、年を重ねた二人。

エマとマイクを見て、若き日を思い出すマッサンとエリー。二人の若々しさ、瑞々しさが眩しい。手袋をとって、手をつないで歩く。目をつぶって幸せを噛み締めるエリー。

ずっと忙しく、冒険してきた二人に訪れた最後の安らぎの時間の描写。ただ二人が笑いあうだけで、胸にぐっとくるものがあります。半年間、毎日、彼らの人生を共に感じて生きて来たからだなぁと思う。

エマとマイクとの対比もいいと思う。エリーが夢を追いかけるか安定を求めるかで迷うマイクの背中を押せるのは、マッサンのそばで彼女がその夢を応援していたことをエマが誰よりも知っているから。マッサンが二人をなかなか認められず、それは自分がずっと経験してきたことなのに本人はきっと気づいていない。エマとマイクを通して、マッサンとエリーの道のりを思う。

辛いこと、苦しいことを共に乗り越えてきた二人を見て、マイクはエマと結婚することを決意する。プロポーズされたエマが、マイクに返事をするよりも前に「お父さん!お母さん!聞いて!」と走り出してしまうのも可愛い。

 

あぁ本当に、人生って冒険なんだなぁと思う。

俊兄とハナも、熊さんも、悟も、エマとマイクも、みんなそれぞれ自分の冒険を一生懸命しているんだなぁ。

マイクへのエリーの言葉を、自分に言われたみたいに大切に受け取ります。

私もエリーみたいに、自分のadventureを楽しんで生きていきたい。Life is an adventure!

明日はついに最終回。タオルとティッシュを大量に用意して、思いっきり泣いて、二人の冒険を見届けよう。