優しい文章を書きたい

あけすけすぎず、愚痴らず、でも素直な気持ちでいろいろ書きたいです。

個人的研究進捗メモ

今週頭くらいから、一次文献の中からとにかく少しでもテーマに引っかかっている文章があれば、それを書き出して表にまとめるという作業をしています。

これがまるで修行のような作業。
ページをめくって目で文書内検索書けて、パイやケーキやクッキーについての描写をカタカタカタカタ打っております。
ものすごく地味な作業なんだけど、これがなかなかに「効く」からやらざるを得ない。目でザッと読むんじゃなくて、自分で打ち込むと「ハッ」と思いつくことが多い。
ただどれも文庫で500ページ近くあるために、丸一日かけてようやく一冊終わるか終わらないかのペースです。一万字以上は打ってるから、この一週間で10万字は文字を打ってるんじゃなかろうか。
もともと完成させていたものが三冊ほどと、今週仕上げたのが四冊…少なくともあと10冊は扱いたいし、夏休み中に終わらせられるのだろうか…。
観察研究の子達が、ビデオや音源の書き起こし作業にひいひい言っていた気持ちが分かる気がしてきた。
早く材料の下ごしらえを終えて、料理に取りかかりたいです。
 
論文や研究書ばかり読んでいると、だんだん作品そのものや登場人物たちに対して批判的な意見が生まれてきてしまったり、変に分析ばっかりしてしまったりする。
でも久しぶりに作品そのものを読むと、何度でも魔法をかけられたような気持ちになるし、涙ぐんだり、笑えたりする。(今日はレベッカ・デューの手紙と白いタオルを振る姿にグッときてた)
もう出会って10数年経っているのに、毎度こんな新鮮な感情をもたらしてくれるのはすごいなぁ。
楽しくて仕方ない、やめられない。
それでは今日のハイライトをお送りして、今週を締めくくろうと思います。

だって、あなたは人生を閉め出してしまったのですもの──だから今では人生があなたを締め出しているのだわ。キャサリン、そんな真似はおやめなさいな。人生に向かって戸を開くのよ。そうすれば人生がはいってくるわ*1

 

*1:モンゴメリ 『アンの幸福』 村岡花子訳 新潮社、2000年 247項